動物病院よもやま話 その2「獣医さんの『専門』って?」
こんにちは。ブログの更新に勤しむ院長です。
今回は知られざる獣医さんの専門医・認定医の世界を紹介します。
飼い主さん:「院長は何の専門ですか?」
私:「・・・専門ありません」
たまに聞かれますが、本当の意味で「専門医」を名乗れる獣医さんは日本にほとんどいません。そういう意味で日本の獣医さんの専門は概念が曖昧です。
①犬と猫の専門 とか、エキゾチックアニマルの専門 とか、産業動物(牛・豚・鶏)の専門 などの診ている動物で「専門」を言ったり、
②皮膚病の専門 とか、整形外科の専門 とか、歯科の専門などの、その先生が得意だったり力を入れて取り組んでいる分野を「専門」と言う場合があったり、
③獣医がん学会認定医、獣医皮膚科認定医、獣医循環器認定医などの、獣医の各診療科の団体が取得するための試験やセミナーなどをクリアしたした獣医さんが持っている『認定医・専門医』を「専門」と言う場合があります。
飼い主の皆さんが求める「専門」というのは③が近いのではないかと思います。でも認定医はあくまで認定医で、専門医とは別物です。
ちなみに例えば「猫専門病院」が猫の診断・治療に優れているかどうかは実はケースバイケースであり、「猫だけ診ている動物病院」なだけなことはあるあるです。
私はもちろん専門医ではありませんし、認定医でもありません。
理由は単純で、取得するのがものすごく大変(めんどくさい)だからです。維持するのも大変なものもあります。肩書きに興味がないっていうのもあります。
でも、がん認定医I種、皮膚科認定医、循環器認定医などを取得されている先生は本当に尊敬します。
取得するのが比較的容易な認定医もいくつかありますが、それを書くのは角が立つのでやめておきます(笑)
まぁ、このブログは前振りで、当院に「本当の意味での専門医」がアドバイザーとして就任しました。3ヶ月に1回の講習会も当院で開催してくれます。
次回ご紹介します!