アメリカ獣医内科専門医による院内セミナーレポート2023
こんにちは。院長の石川です。
大学時代の親友でもある、アメリカ獣医内科専門医 佐藤雅彦先生による院内セミナーが2023年1月から3ヶ月に1回開催され、早いもので今年の4回のシリーズが終了しました。今年行ったセミナーテーマは、
・2023年1月 「再発する細菌性膀胱炎への対応」
時々犬の繰り返す細菌性膀胱炎に出会います。闇雲に抗生剤を使用するのではなく、原因を見据えた検査と治療を学びました。また、猫の繰り返す膀胱炎に関しても解釈とレクチャーがありました。
・2023年4月 「貧血・好中球減少・血小板減少症」
犬と猫で貧血に遭遇した場合の論理的な診断と診断と、最新の治療の流れを中心にまとめました。
・2023年7月 「犬の蛋白喪失性腸症」
治らない下痢に関する診断法を中心に学びました。特に低タンパク・低アルブミン血症を引き起こすタンパク喪失性腸症の最新の診断・治療についてアップデートしました。
・2023年10月 「犬と猫の慢性腎臓病の診断と管理 2023」
長生きをすると罹患することが多い慢性腎臓病についての最新の維持管理法などについてアップデートしました。これまで常識とされていたことが修正されていたりと、より一層質の高い管理を目指すことができそうです。
以上の4つのテーマです。
世界の最新の知見をレクチャーしてくれます。
「今まで当たり前に使っていた薬がもはや意味がないとわかった・・・」
なんて事例が1つや2つではなく、たくさんあります。
当院を受診されている方でも、同じ症状に対する薬が以前とは違う組み合わせで出されていることに気づいている方もいらっしゃるようです。
当院を新たに受診された方は以前かかっていた動物病院と検査や治療が違うと感じる方もいらっしゃると思います。
でも安心してください。当院の治療は常に獣医療の最先端の情報に基づくようにしています。それと同時に、ただ新しければいいというわけではないことも感じていて、新しい情報でも信頼性と費用対効果、そして継続性を吟味して、飼い主の皆様、そして動物たちに届けるようにしています。
即座に診断できない場合も後で内科専門医のアドバイスを得ながら診断治療に結びつけます。
さて、院長のブログ楽しみにしていますというお声も頂きますので、個人的なことも書きます。ここからは興味のある方のみどうぞ。
最近の私の流行りですが、「減量&運動」です。
ペットと飼い主さんに、「肥満ですよ! フード量のコントロールをすればいいんです!」なんて偉そうなことを話していながら食事制限と無縁だったこれまでの私。
とりあえず自分を実験台にしてみよう!とふと思い立ち、9月に食事制限をして4.5kgほど減量。
体重を減らすのは、「1日の摂取カロリーを決める。そして体重が減る。」という単純なルーティーンで、体重の減少という数値目標が明確なので、比較的スムーズでした。
あとは食べることにそれほど興味がないという自分の性質が幸いしました。
ただ、体重が減ると数値目標が無くなってしまうことに気づきました。
「よし、走ろう!」
これが次の発想で、10月から人生初の本格的なランニングを始めてみました。
とりあえず持っていたテニスシューズで走ってみたところ、とにかく足が痛くなる痛くなる。学生の頃にはなかった感覚。
これはランニングシューズなるものが必要では!と思い立ち、プライムツリーの靴屋さんに突撃。
「ランニング始めたいので何か靴欲しいです。」と少しモジモジしながら店員さんにお願いして、見事ランニングシューズをゲットしました。
そこからは、
走る →筋肉痛 →走る →ふくらはぎ痛 →走る →太もも痛 →走る →足首痛 →・・・(無限ループ)
走るだけでこんなに体が痛くなるんですね。ビックリしました。遠い学生時代が懐かしい・・・いや、待てよ。よく考えると競技でテニスをやっていた時は常に絶望的な肩痛と腰痛に苦しんでいたんだった(苦笑)
走り始めておよそ1ヶ月が経ち、10kmほどはだいぶ楽に走れるようになりました。
そしてここからは数値目標を設定して、スピードを上げていきたいと思います。
<まとめ>
『食事制限をして痩せる』という実体験をすることで、痩せさせられない飼い主さんの気持ちを想像することができました。
「だって欲しがるんです。。。」 確かに!