猫の社会化と馴化(じゅんか)

2015年12月08日

どうもこんにちは。なかなかブログを更新しない院長です。

当院では、「犬の社会化」に関してはパピークラスの開催など、力を入れています。犬の社会化期は生後4か月くらいまでで、この時期を過ごすとなかなか新しい環境(知らない人、知らない犬、知らない場所など)を受け入れることが難しくなります。

生後4か月までに子犬をどう過ごさせるか。これが将来の犬の人格(犬格)を決定させているんだということを意識してください。

ところで、猫はどうなのか?

これが、なかなか難しいのです。

猫の社会化期は生後8週くらいまでと言われています。つまり生後2か月未満です。

つまり一般的な家に迎える時期には猫の社会化期は終わっているのです。( ̄◇ ̄;)

じゃあ何もできないのか?

「社会化」はできなくても、「馴化(じゅんか)」できるはずだ!ということで実験くんです。

もともと保護猫の虎鉄(こてつ)くん。推定生後2ヶ月過ぎから毎週欠かさず病院に来ていた結果、こうなりました!

kotetsu1 kotetsu2
診察台の上でゴロゴロする虎鉄くん8ヶ月です。

馴化とはつまり慣れること。小さい頃から毎週病院に来て遊んでいたらちゃんと嫌なことが起きる病院にも慣れることを証明!

ちなみに決して虎鉄くんが、おっとりしているからというわけではありません。生後6ヶ月の去勢手術の時には、それはそれはお怒りになられていました。
(=ΦÅΦ=) shaaa-!!

ペットがなるべくストレスを感じずに過ごしてくれることは、飼い主さんの幸せでもあるでしょう。こんな方法もあるんだということを是非知っていただければと思います。